宇野亜喜良

2003年2月8日
が、本の装丁なんかしていると、持っているのに
ついうっかり買ってしまったりする。

わたしは、言うのも恥ずかしいのだけど、
新書館というところが昔出していた
フォアレディ−スシリーズという単行本を集めています。

うちの母親ぐらいの女性が10代の頃に読んでいたような、
乙女ちっくな、ロマンチックな、デコラティヴな本で、
少女と大人の中間あたりの、そう、言ってみれば、
水色の時を生きているような、ナルシストで、
おしゃれで、夢見がちで、おセンチな少女が
愛読(偏愛?)した本たち。

安井かずみはもちろん、落合恵子、白石かずこ、
立原えりか、岸田理生、寺山修司、
などが、書いていたのだけど、
投稿詩集で丸々埋まったような本もアリ、
けっこう、キワモノっぽいのもあって・・・。

その本の装丁・デザインをしていたのが、宇野亜喜良。

もちろん、今では、絶版だし、
そういう女子供の本なんて、
古本屋には、ほとんど出ないんです。
価値がないと思われているから。
そもそも、古書の世界というのは、男のものだから。
寺山でさえ、フォアレディースものは・・・。
という感じで、敬遠されているから、
ほとんどが廃棄処分されているのが現状。

でも、すんごくかわいい本だし、持っているだけで、
ラッキーチャームになってしまうような雰囲気があるの。

中身は、別に読んでも読まなくてもどーでもいいの。
持っているだけで、嬉しいなとか幸せーみたいな。

いかにも少女ちっくな浅はかさみたいなものがね、
あるんですよねー、フォアレディースには。
って、誰に言ってるんでしょうね、わたしは。

猫足のテーブルってすてきとか、
そういう感覚に近いのかも。

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