山本薩夫「荷車の歌」
2002年9月11日なんか、望月優子が見たくなって
(というのは、先日、仕事で望月優子の
プロフィールを作成しまして。。。作成しながら、
あ、これ見たいなーと思ってたんだよ、
図書館にビデオあったから借りよう!と思いたった)
わたしとしては、非常にめずらしい
ビデオでの鑑賞。
共演は、三國連太郎ざんす。
(今井とか山本の映画ってやたらと
三國連太郎が出てるので嬉しい!!)
いや〜、おもしろいというのは、
不謹慎なんだけど、2時間半近くあるのに、
ものすごい集中力で一気に見てしまいました。
文字の読み書きも出来、
親孝行な郵便屋・三國連太郎が
貧乏な女中の望月優子と結婚し、
夫婦で往復40キロという道のりを
荷車を引いて生計を立てているという
ただそれだけの話しなんだけど
なんか、ひきつけられました。
三國連太郎の母は、
嫁につらく当たり、
食べるものもちょうろくに与えず、
(夫婦は夜中の12時に家を出て
日暮れに帰ってくるため、
子供は家においていく)
孫(長女・オトヨ)のおしめが濡れても替えず、
泣いてもほっぽりぱなし。
オトヨは、体が弱く、三歳になっても歩けず、
望月優子は、四国へ巡礼の旅に出る。
その甲斐あって旅の途中でオトヨは、歩けるようになる。
どんな意地悪をされても嫁は、姑に尽くし、
臨終の際には感謝の意を評されるが、
今度は、荷車に変わって荷馬車が台頭し
立派な家を借金して建てたばかりだというのに、
収入はがた落ちになる。
三國連太郎に別の仕事が見つかり
なんとか、軌道に乗ってきたかと思ったら、
今度は、なんと、三國連太郎が、
近所に世話になっているばあさん(浦辺粂子!)と
浮気をしているという。
このことが元で、
やっかい先を追い出されたばあさんは、
三國に連れられて、家にやってくる。。。
妻妾ひとつ屋根の下というやつ。
まあ、なんということか!
妾は、その後、次男の三郎においだされ、
また、夫婦だけの時間が戻ってくるのですが。。。
しかし、その三郎は、戦争で帰らぬ人に。
また、長男は、戦争が終っても帰ってこない。
三國は、原爆投下後の広島に娘を捜しに行き、
その少し後に、原因不明の病気(原爆の後遺症)で
喀血して死んでしまうのです。
葬式も済み、孫たちに囲まれた
望月優子は、荷車を引いて、
家の前の坂を上がっていきます。
すると、彼方から、大切な息子が
無事な姿で帰ってくるのでした。
というお話ですが、
これは、農村会みたいなもののカンパで
作られた映画なんですって。
ということは、農村の女性達のための
映画だと思うんですが、つらい仕事に耐え、
姑にいびられてもただひたすら尽くし、
夫が、妾を家にあげても黙って絶えるのが、
美徳だと、そういうことなんですね。
昔の女性は、大変でしたね。
今では、考えられないことです。
まあ、こういう映画、素晴らしいんでしょうけど、
わたしが、農村の実際(現実にいる)の
そういう妻の立場だったら、
こんな映画見せられたら
腹立ってくると思うんですが…。
途中で、インテリの三國が貧乏農民を
一揆に駆り立て、警察にしょっ引かれた所
望月優子が産気づいたり、
結婚してから、一度も化粧をしたことがない
妻のために、三國が乙女肌という
高級な化粧品を買ってやる件・・・。
その他、あざといほど、泣かせ所も満載で
いかにも、婦人会が好みそうな作品ですが、
演出が、魅せてくれるので堪能しました。
いちばんの泣かせどころが、
これが、すごいんですよお。
しかも、ローズバッドのように
忘れた頃に反復されるという。
その泣かせどころを演じるオトヨがね、
すごくいい!と、思ったら、
彼女、左時枝さんなのね。
成長したオトヨは、左幸子が演じてます。
(というのは、先日、仕事で望月優子の
プロフィールを作成しまして。。。作成しながら、
あ、これ見たいなーと思ってたんだよ、
図書館にビデオあったから借りよう!と思いたった)
わたしとしては、非常にめずらしい
ビデオでの鑑賞。
共演は、三國連太郎ざんす。
(今井とか山本の映画ってやたらと
三國連太郎が出てるので嬉しい!!)
いや〜、おもしろいというのは、
不謹慎なんだけど、2時間半近くあるのに、
ものすごい集中力で一気に見てしまいました。
文字の読み書きも出来、
親孝行な郵便屋・三國連太郎が
貧乏な女中の望月優子と結婚し、
夫婦で往復40キロという道のりを
荷車を引いて生計を立てているという
ただそれだけの話しなんだけど
なんか、ひきつけられました。
三國連太郎の母は、
嫁につらく当たり、
食べるものもちょうろくに与えず、
(夫婦は夜中の12時に家を出て
日暮れに帰ってくるため、
子供は家においていく)
孫(長女・オトヨ)のおしめが濡れても替えず、
泣いてもほっぽりぱなし。
オトヨは、体が弱く、三歳になっても歩けず、
望月優子は、四国へ巡礼の旅に出る。
その甲斐あって旅の途中でオトヨは、歩けるようになる。
どんな意地悪をされても嫁は、姑に尽くし、
臨終の際には感謝の意を評されるが、
今度は、荷車に変わって荷馬車が台頭し
立派な家を借金して建てたばかりだというのに、
収入はがた落ちになる。
三國連太郎に別の仕事が見つかり
なんとか、軌道に乗ってきたかと思ったら、
今度は、なんと、三國連太郎が、
近所に世話になっているばあさん(浦辺粂子!)と
浮気をしているという。
このことが元で、
やっかい先を追い出されたばあさんは、
三國に連れられて、家にやってくる。。。
妻妾ひとつ屋根の下というやつ。
まあ、なんということか!
妾は、その後、次男の三郎においだされ、
また、夫婦だけの時間が戻ってくるのですが。。。
しかし、その三郎は、戦争で帰らぬ人に。
また、長男は、戦争が終っても帰ってこない。
三國は、原爆投下後の広島に娘を捜しに行き、
その少し後に、原因不明の病気(原爆の後遺症)で
喀血して死んでしまうのです。
葬式も済み、孫たちに囲まれた
望月優子は、荷車を引いて、
家の前の坂を上がっていきます。
すると、彼方から、大切な息子が
無事な姿で帰ってくるのでした。
というお話ですが、
これは、農村会みたいなもののカンパで
作られた映画なんですって。
ということは、農村の女性達のための
映画だと思うんですが、つらい仕事に耐え、
姑にいびられてもただひたすら尽くし、
夫が、妾を家にあげても黙って絶えるのが、
美徳だと、そういうことなんですね。
昔の女性は、大変でしたね。
今では、考えられないことです。
まあ、こういう映画、素晴らしいんでしょうけど、
わたしが、農村の実際(現実にいる)の
そういう妻の立場だったら、
こんな映画見せられたら
腹立ってくると思うんですが…。
途中で、インテリの三國が貧乏農民を
一揆に駆り立て、警察にしょっ引かれた所
望月優子が産気づいたり、
結婚してから、一度も化粧をしたことがない
妻のために、三國が乙女肌という
高級な化粧品を買ってやる件・・・。
その他、あざといほど、泣かせ所も満載で
いかにも、婦人会が好みそうな作品ですが、
演出が、魅せてくれるので堪能しました。
いちばんの泣かせどころが、
これが、すごいんですよお。
しかも、ローズバッドのように
忘れた頃に反復されるという。
その泣かせどころを演じるオトヨがね、
すごくいい!と、思ったら、
彼女、左時枝さんなのね。
成長したオトヨは、左幸子が演じてます。
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