熊切和嘉監督の最新作『空の穴』を映画の日(10月3日)に見てきました。

熊切監督のデビュー作『鬼畜大宴会』は、その年見たベスト2に選びました。
これは、大学の卒業制作でPFFでは準グランプリをとった作品で
渋谷のユーロスペースで大ヒットしました。

浅間山荘事件を題材にしたお話でかなりドギツイ描写もあったのですが、
そのエネルギー、パッションに圧倒されてしまって
見終わったあとはただただ「すげー」っていう感じでした。

そんな熊切監督が2作目にどのような素材で勝負するのかは、
映画関連ではもっとも興味があったことです。

2作目は、予想を裏切る(?)ラブストーリーで、
かなりナイーブでピュアな中年を寺島進さんが演じていて
意外や意外なかなかはまっています。
相手役の菊地百合子がイノセントな不思議少女(多分学生?)を好演しています。
ほんとに彼女はその独特の台詞回しといいかわいらしくってよろしいです。

★以下ネタバレに付き注意★


純情ないっちゃん(寺島進)は、タエちゃん(菊地百合子)
との結婚まで考えていたのに、若いタエちゃんには、当然そこまで考えられるはずもなく
いっちゃんの優しさを利用しただけといえば否定できないのですが。
だけど、タエちゃんの感情も正直なものだし、
イノセントなタエちゃんにそこまで望むのは酷ってものでしょう。
でも、いっちゃんの気持ちもわかる。
いっちゃんの気持ちになるとちょっとタエちゃんは
残酷なんだよね。
純粋ゆえの残酷さ。でも、最後の方は確信犯だけど。

でも、久しぶりに見ごたえのあるヒューマンドラマの傑作でした。
私はこの作品大好きです。

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